Digital 講座

デジタルカメラ講座(基礎)

【フォトレタッチの基本・モノクロームのプリント】

■ No.9 ■

 モノクロlクローム画像を創るには、前項までフォトレタッチにおいて、カラー写真をモノクロームに上手く仕上げても、プリントにする最終段階での設定が新たに必要です。


Photoshop Elements 6.0 での再確認

色相・彩度 色の統一
画像拡大できます  モノクロをプリントしてみると、グリーンやレッドに色被りが起こる場合があります。これは、もともとカラー画像を念頭にプリンタが造られているためで、カラーインクをたくさん使っていることも原因です。
 レタッチの「色相・彩度」で、彩度を各色ごとに「−100」にします。ここでは空のブルーの濃度を落とすために(暗くする)明度を「−100」にします。他の色がある場合も、明度をここで調整しておきます。
 次に、色相・彩度レイヤーの上にもうひとつ色相・彩度のレイヤーを作り、左にあるように「色の統一」にチェックを入れ、再び彩度を「−100」にします。

プリント設定画面
プリント設定 再チェック
画像拡大できます  Adobe RGBで撮影した画像を自宅インジェクトプリンタで印刷しますので、ここではsRGBにします。
 その後、プリンタの設定画面に移ります。

プリンタドライバ設定(EPSON PM-4000PX)
手動設定 モノクロとして
画像拡大できます  どのペーパーに印刷するかによって随分変わりますが、ここでは安価な「オートファイン」対応のハガキサイズペーパーに対応するために、用紙種類を「スーパーファイン」に、カラーを「黒」に、印刷品質「スーパーファイン」に、より精度を上げるために「双方向印刷」のチェックを外し、ガンマを「2.2」に、明度を「−3」にしました。
 これらの調整は、各自の環境や印刷用紙などによって変わりますので、それぞれ意図するプリントにするためにも幾つか試しプリントする必要があります。

微調整
用紙調整 自分の好みにする
画像拡大できます  さらに「用紙調整」で「インク濃度」を少し増しておきました。これは、テストプリントで、濃度が薄かったために行ったものです。
 写真は、ハイキーやローキー調など表現意図によって作者が決めますが、雪の山などは、白の抜け、黒の締り、なお且つハーフトーンの微妙な出し方などが作品の良し悪しを決めることになります。ここでは光沢のないサラサラのペーパーに濃い目に印刷するようにしたものです。

EPSON PX-5500とモノクローム
EPSONメーカーサイトに詳しく載っています。
さらに進化したプリンタ。モノクロームが簡単に創れます。


モノクロームに最適なペーパー

三菱製紙 モノクロに最適なペーパー

バライタ調インクジェット紙。黒の締りなど、モノクロームのプリントに最適なペーパー


ピクトリコ プロフェッショナル仕様

きりっと締まる「黒」。透明感あふれる光沢が特徴のインクジェットフィルム


モノクロームにおいての「白」は、ペーパーの白さです。白い紙に色を載せる場合でも、この基調となる白に影響されます。どのように表現するか、どのような印刷結果を得るかは最終的に最適なペーパーを選ぶことに他なりません。



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